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ホワイトニング

歯磨剤で歯は白くなる?!

結論から言うと、歯磨剤で歯を白くすることはできます。ただし、ここでいう「白くする」とは、歯の表面に付着した汚れ(タバコのヤニや赤ワイン、カレー、ソースなど色の濃い食品による着色)を除去し、歯本来の色に戻すことを指します。ホワイトニング治療のように、歯そのものの色を変えて白くするわけではありません。

ホワイトニング歯磨剤でも白くならないケース

以下のような変色は、ホワイトニング歯磨剤では改善できません:

1.歯の象牙質による黄ばみ
2.虫歯が原因の変色
3.被せ物や詰め物の劣化による変色
4.テトラサイクリン系抗生物質による変色

これらのケースには、別の治療方法が必要です。

ホワイトニング歯磨剤を選ぶ3つのポイント

(1)ホワイトニング有効成分を含んでいる

代表的な有効成分には以下があります:

ポリリン酸ナトリウム
着色汚れをしっかり落とし、歯の表面をコーティングすることで、新たな汚れやステインの付着を予防します。

ハイドロキシアパタイト
歯の表面の微細な傷を埋めて、汚れや着色がつきにくい滑らかな歯にします。

ポリエチレングリコール(PEG)
特にタバコのヤニ除去に効果的。表面の汚れを浮かせて除去しやすくします。

ポリビニルピロリドン(PVP)
歯垢や着色汚れなどを取り除き、色素を包み込んで歯を白く見せる効果があります。

(2)研磨剤不使用または低研磨成分

研磨剤は粒子が大きいほど歯を削る力が強くなります。過度な研磨は、歯の表面に細かい傷をつけ、かえって着色しやすくなる原因に。また、エナメル質が削れると、内側の黄色い象牙質が透けて見えてしまうこともあります。

(3)フッ素配合について

通常、フッ素には再石灰化促進や歯質強化などの効果があります。しかし、ホワイトニング効果はpHの影響を受けるため、ホワイトニング前の1週間程度は、フッ素不使用の歯磨剤がおすすめです。
※ホワイトニング後は歯の感受性が高まっているため、フッ素を取り込みやすく、虫歯予防効果も高まります。この時期はフッ素配合歯磨剤の使用をおすすめします。

まとめ

ホワイトニング歯磨剤は、あくまで歯の表面の汚れにのみ対応します。歯そのものを白く美しくするには、歯科医院でのホワイトニング治療が効果的です。
当院では、患者様一人ひとりに合わせたホワイトニング治療をご提案しています。お気軽にご相談ください。

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