第10回目 半導体レーザーを使った光線力学的治療法
最新の歯周病治療

歯周病は、口腔内に歯垢(プラーク)を溜めておくと歯ぐきの血行不良がおこり、気付かないうちに悪化して、ひどくなると歯を支えている骨が溶けてしまい、歯が抜けてしまうこともあるものです。
毎日きちんと歯磨きをしているつもりでも、なかなか歯垢は落ちにくく、重症の場合は歯ぐきをメスで切らなければなりませんでした。
ひどい歯周病には腫れた歯肉と深い歯肉の溝があります。うっ血を起こして、赤く腫れて、ブヨブヨになった歯肉は、歯磨きをしただけで出血や痛みを伴う事があります。
通常、ほとんどの歯科医院では歯周病治療の際にお水を使用しますが、当院では高濃度次亜塩素酸水を使用します。スケーリング(歯石取り)を超音波を使った器具で行う際に、お水の代わりに高濃度次亜塩素酸水を使うことにより口腔内のバクテリアを完全に除去することができます。次亜塩素酸とは、もともと私達に備わっている人体由来の免疫成分なのです。そのため親和性があり、非常に安全に使用できるのです。この次亜塩素酸を歯周病細菌を殺菌する効果的な濃度に調整したものを使用します。この特長は、タンパク分解洗浄(歯周ポケット内の汚れを洗浄)しながら殺菌を同時に行うことができる点にあります。

また、上記の次亜塩素酸水に加えて半導体レーザー治療も行います。
この治療は、炎症が起きている歯ぐきの溝(歯周ポケット)の中を焼いて蒸発させるとさせるというものです。治療中はほとんど出血することはありません。 歯と歯肉の間にレーザーを照射する事で、歯周病の原因菌を除去し、弱っている歯肉の血行を良くして、健康な引き締まった歯肉を再生します。
従来のように歯肉の切除は必要なく、麻酔もせずに、歯周病の治療が可能になります。 進んでしまった歯周病でもレーザー治療を行うことで、「出血の抑制」「歯石が取り除きやすくなる」「不安定だった歯も歯肉が引き締まって安定する」などの効果が得られるのです。
レーザー光には「創傷治癒促進作用」という組織を活性化し、細胞の再生を促す働きがあります。このため、歯周病の進行状態によっては半年以上かかっていた治療も、レーザー治療では2ヵ月ほどで歯肉が退縮することもなく、きれいな形で回復します。
この高濃度次亜塩素酸水と半導体レーザーを併用することで、歯周病治療において非常に高い効果を得ることができます。
第9回目は「歯科用CT」です。
患者さまの苦痛を少しでもなくし、快適に受診していただけるようにいいものは前向きに取り入れています。