Column

予防歯科歯医者のお役立ちコラム

歯の健康と体の健康の関係は深い!?

こんにちは!

ジメジメとした梅雨の時期となり、体調管理が難しく感じる方も多いと思いますが、皆様お変わりなくお過ごしでしょうか?

今回はいつまでも健康に楽しく過ごすために大切な歯と全身の健康管理についてのお話です!

私自身、毎日明るく元気にたくさん美味しいものが食べられることがとても幸せなことだと改めて感じている今日この頃ですが、そう思われる方は多いのではないでしょうか?

時代と共に平均寿命は延びていっており、国立社会保障・人口問題研究所の将来推計人口によると、医療技術のさらなる進歩などにより、平均寿命は今後も延びていくと予測されています。

そんな長い人生の中で、「健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間」のことを健康寿命とし、健康寿命と平均寿命との差が大きいほど「介護やサポートが必要な期間」が生じていきます。

どんなに技術が進歩し続け平均寿命が延びていくとしても、このように不健康期間も同じだけ延びていってしまっては本人や家族の生活負担だけでなく、医療・介護費の増大を招くことになります。

健康寿命を延ばすのに有効だといわれているのが、①食事、②運動、③睡眠、④生きがい・人とのつながり、⑤定期的な健康チェックと予防医療の活用です。

がん・糖尿病・高血圧・脂質異常症などの生活習慣病の予防そのものが、健康増進を図るためにとても重要といわれています。

予防医学とは、Leavell&Clarkの「疾病の進行を最小限にとどめて、それ以上の進行を予防する」という考え方の医療で、①一次予防(健康増進・発症予防)、②二次予防(リスク発見・リスク低減治療・重症化予防)、③三次予防(機能回復・リハビリテーション)に区分されています。

歯科医療において、従来は、痛くなってから歯科医院を受診するといった三次予防が中心を担っていました。補綴治療による機能回復、リハビリテーションを行い、次は新たな疾患発症予防と重症化を防ぐメンテナンス(予防歯科)が浸透してきたことにより、近年では二次予防が多くを占めているといわれています。しかし、生活習慣病などの全身疾患のリスクを軽減させたり、健康寿命を延ばすためには、健康を大きく損なう前に発症を予防する一次予防が歯科医療にとっても一番重要です。

みなさんは、定期的に歯科医院に通っていますか?

普段の歯磨きではお手入れが届かず、虫歯や歯周病などを引き起こすことで、歯を失ってしまったり、よく噛めないことで内蔵に負担がかかってしまいます。さらに、口腔内の環境が悪くなると、歯周病が原因の炎症性物質が血液中に入り込み、全身の健康に影響を及ぼし全身のさまざまな疾患のリスクが高まると考えられています。

このように口腔内と全身の健康管理はとても深いつながりがあることがお分かりでしょうか?

では、健康寿命を延ばすためのポイントの一つである、食事とのかかわりについてお話します。

心身の健康のために大切なのは、バランスのとれた栄養、正しい食べ方、健全な歯であることです。

健全な歯で食べ物をしっかり噛み砕いて細かくし、唾液と混ぜて飲み込むことで消化吸収を助けることができます。

しっかり噛むことはその他にもたくさんの効果をもたらしています。

【唾液の分泌による効果】

・歯や粘膜の汚れや菌を洗い流し、虫歯や歯周病の予防になる

・ペルオキシダーゼなどの酵素が有害物質の働きを抑える

・アミラーゼによる消化促進

・骨や筋肉・血管・結合組織を丈夫にして老化を防ぐパロチン、口腔内細菌の繁殖を抑えるリゾチームが含まれている

【脳へ刺激がいく】

・咀嚼運動により脳に新しい血液が補給され、頭の血の流れがよくなる

・噛む刺激が脳を活性化し、記憶力や集中力の維持・向上につながる

・自然な食欲抑制メカニズムが働き、食べ過ぎを防ぎ食べすぎの予防につながる

・脳波を調べると、α波が増加しβ波が減少していることが認められ、リラックス効果が生まれ、心が安定し情緒が豊かになる

【筋肉や骨が丈夫になる】

・噛むことにより口の周りや目や頬の筋肉が発達すると共に、首や肩や背中の筋肉も連動して下顎を動かすため姿勢がまっすぐによくなる

・表情筋が刺激され、頬やあごのたるみ防止にも効果があり、言葉の発音もきれいになる

みなさんは食事中、食べ物を飲み込むまでひとくちで何回ほど噛んでいるでしょうか?

理想的なのはひとくちで約30回を目安に噛むことです。厚生労働省による、無理なく日常的に意識して続けられる取り組みとして、ひとくちに30回噛む「噛ミング30(サンマル)」というものも提唱されています。毎日の食事に少しだけ意識を向けるだけで、手軽に自然に無理なく行える健康習慣といえるでしょう。

食べ物によって噛みごたえは違いますが、急がずにゆっくりと味わってよく噛んで食べましょう。

同時に、食べ物が口の中にある時は、飲み込んでしまうまで飲み物を摂らないように心がけましょう。口の中の食べ物を飲み物で流し込んでしまうと、よく小さく噛み砕かれないうちに胃に送られてしまうので消化によくありません。よく噛んでしっかり食べ物が細かくなってから自然に飲み込むことで、胃腸への負担を軽減させることができます。

普段から噛みごたえの少ないやわらかい食材を食べるのではなく、歯と歯でしっかりたくさん噛んで食べることができるものを積極的に食べましょう。

このように噛むことで多くの効果が生じますが、不具合なくしっかり噛むためには正しい噛み合わせであることが重要です。

噛むと歯や顎が痛い・噛み合わせが悪く口の中や舌を噛んでしまう・食べ物をうまく噛み切れないなどの症状があると違和感や痛みがあり、「たくさん噛もう」とはならないでしょう。

また、噛み合わせが正常でないと、噛む回数が減るだけではなく、歯並びが悪くなったり、磨き残した箇所から虫歯や歯周病を発症するなどのリスクもあります。

ストレスなくたくさん噛むことができるように、口腔内の環境を整えたりケアを続けることがとても大切です。

高齢になるにつれて、オーラルフレイルといわれる口の機能低下による症状もあらわれます。

噛んだり飲み込んだりする機能が衰え、うまく噛めずにむせたり食べこぼしが増えたりするなど、様々な理由で食べられるものが限られていき、やわらかいものばかりを食べるようになっていきます。その影響でさらに噛む筋力が衰え、食欲が低下したり、栄養が不足したり、心身の健康も保てない悪循環に陥ります。

また、唾液の分泌も減少していくことにより口の乾きが気になる、飲み込む力が弱まり誤嚥を引き起こすなどの症状も注意が必要です。改善するためには歯科医院に相談してみることや、唾液分泌のためのトレーニングはご自宅でもお気軽に続けることができるので、簡単にご紹介します。

・頬を動かすトレーニング

頬や唇など口周り全体の表情筋を鍛えることで、口の機能を向上させます。

・唾液腺のマッサージ

指の圧力で唾液腺を刺激します。

・舌を動かすトレーニング

舌を大きく動かすことで直接唾液腺を刺激します。

・言葉の体操

唇を閉じる力や、舌を押し潰したり丸めたりする力、喉の奥を閉める力を鍛え、食べ物を噛んだり飲み込んだりする機能を鍛えます。

このように普段の生活でも少しずつ意識したり習慣に取り入れたりすることで、長い人生を健康で豊かにすることができます。

噛むためには、強い歯がしっかり残っていること、噛み合わせがよいこと、筋力があることが必要不可欠ですよね?

みなさんもぜひ歯が痛くなってからではなく、悪くなる前に歯科医院に定期的に通う習慣を身につけてみましょう!

吉川歯科医院では、確かな技術を持つ歯科医師や丁寧で優しい歯科衛生士たちが、みなさまの笑顔と幸せのために日々努力していますので、お気軽になんでもご相談くださいね!