抜歯後気をつけた方がいいことは?
皆さんこんにちは!吉川歯科医院です!
「歯を抜いた後って、何に気をつけたらいいの?」
「血が少し出ているけど大丈夫?」
「いつから普通に食事していいの?」
抜歯をした後、このような疑問や不安を感じる患者様は少なくありません。
抜歯は歯を抜いて終わりではなく、その後、傷口が少しずつ治っていく大切な期間があります。抜歯後の過ごし方によっては、出血が続いたり、痛みが強くなったり、傷口の治りが遅くなったりすることもあります。
今回は、抜歯後にできるだけ安心して過ごしていただくために、「当日はどう過ごす?」「食事は何を食べればいい?」「歯磨きはしていい?」「痛みや腫れは大丈夫?」など、患者様からよくいただく疑問を中心に、わかりやすくご紹介します。
そもそも、抜歯後の傷口はどうやって治るの?
歯を抜いた直後は、歯があった部分に穴ができます。
この穴に血液がたまり、時間が経つと血液が固まって「血餅(けっぺい)」という血のかたまりができます。血餅は、傷口を守る「かさぶた」のような役割をしてくれます。
この血餅が傷口を保護し、その下で少しずつ新しい組織が作られていくことで、抜歯した部分は徐々に治っていきます。
そのため、抜歯後に最も大切なことの一つは、できた血餅をできるだけ傷つけたり、流したりしないことです。
「口の中をきれいにしたい」と思って強いうがいをしたり、傷口を舌や指で触ったりすると、血餅が取れてしまうことがあります。
抜歯後は、「傷口をきれいにする」よりも、「傷口をそっと守る」という意識が大切です。

抜歯当日は、できるだけ安静に
抜歯をした当日は、できるだけゆっくり過ごしましょう。
抜歯後は傷口から血がにじむことがあります。少量の血液が唾液に混ざる程度であれば、珍しいことではありません。
歯科医院からガーゼを渡されている場合は、指示された時間しっかり噛んで圧迫止血を行いましょう。
血が気になるからといって、何度もガーゼを外して傷口を確認したり、何度もうがいをしたりするのは避けてください。
また、抜歯当日は激しい運動も控えましょう。
運動をすると血流が良くなり、傷口から再び出血する可能性があります。仕事や学校などでどうしても動かなければならない場合も、できるだけ無理をせず過ごしてください。
抜歯後の「うがい」は要注意!
抜歯後に特に気をつけていただきたいのが「うがい」です。
普段なら、口の中を清潔にするためにしっかりうがいをすることは大切です。しかし、抜歯直後は事情が違います。
強くブクブクとうがいをすると、抜歯した部分にできた血餅が剥がれてしまう可能性があります。
血餅が取れてしまうと、傷口がうまく保護されず、強い痛みが続く「ドライソケット」と呼ばれる状態になることがあります。
そのため、抜歯当日は特に、何度も強いうがいをするのは避けましょう。
「血の味がするから、何度もうがいしたい」と思うかもしれませんが、多少の血の味がすることはあります。
気になる場合でも、口に水を含んで強くゆすぐのではなく、必要最低限にして、できるだけ傷口を刺激しないようにしましょう。
食事はいつから?何を食べればいい?
抜歯後は、麻酔が効いている間の食事に注意が必要です。
麻酔が効いていると、唇や頬、舌などの感覚が鈍くなっています。その状態で食事をすると、知らないうちに頬や舌を噛んでしまったり、熱いものを口にしてやけどしたりすることがあります。
そのため、基本的には麻酔が切れてから食事をするようにしましょう。
食事をするときは、最初はできるだけやわらかいものがおすすめです。
例えば、
- おかゆ
- やわらかいうどん
- 豆腐
- 茶碗蒸し
- ヨーグルト
- スープ
- やわらかく煮た野菜
など、傷口に強い刺激を与えにくいものを選ぶとよいでしょう。
また、抜歯した側ではできるだけ噛まず、反対側でゆっくり噛むこともポイントです。
抜歯後に避けたい食べ物とは?
抜歯直後は、硬いものや刺激の強いものはできるだけ避けましょう。
例えば、せんべい、硬いお肉、ナッツ類などは、抜歯した部分を傷つける可能性があります。
また、香辛料が多く入った辛い料理や、熱すぎる料理も傷口への刺激になることがあります。
食事を完全に我慢する必要はありませんが、「傷口に当たったら痛そうだな」と感じるものは、治癒が進むまで控えると安心です。
食べ物が抜歯した穴に入ってしまうと気になるかもしれませんが、指や爪、舌などで無理に取ろうとするのはやめましょう。
ストローは使ってもいい?
抜歯直後は、ストローの使用もできるだけ控えましょう。
ストローで飲み物を強く吸うと、口の中に吸引する力がかかります。
この力によって血餅に影響する可能性があるため、抜歯後はコップなどから普通に飲むほうが安心です。
「少しくらいなら大丈夫」と思ってしまいがちですが、抜歯直後はできるだけ傷口に余計な刺激を与えないことが大切です。
お酒・タバコ・激しい運動は控えましょう
抜歯当日は、飲酒も控えるようにしましょう。
アルコールによって血流が良くなると、出血や腫れが強くなる可能性があります。
同じように、激しい運動やサウナ、長時間の入浴など、体が温まり血流が増える行動も、抜歯当日は避けたほうが安心です。
お風呂については、歯科医院から特別な指示がなければ、当日は長風呂を避け、シャワー程度にしておくとよいでしょう。
そして、もう一つ気をつけたいのが喫煙です。
タバコは傷口の治りに悪影響を与える可能性があるため、抜歯後はできるだけ控えましょう。
抜歯したばかりの傷口に煙や刺激が加わることも、治癒の妨げになる可能性があります。
歯磨きはしても大丈夫?
「歯を抜いたから、しばらく歯磨きはしないほうがいいのかな?」と思う方もいらっしゃいます。
しかし、抜歯した部分以外まで歯磨きをしないのはおすすめできません。
口の中に汚れがたまると、細菌が増えやすくなります。
そのため、抜歯した部分は避けながら、それ以外の歯はできるだけいつも通り清潔に保ちましょう。
ただし、抜歯した部分を歯ブラシで直接ゴシゴシこするのは避けてください。
ヘッドが小さめの歯ブラシの使用をおすすめしております。
抜歯後の歯磨き方法については、抜歯した場所や縫合の有無などによっても異なります。
「どこまで磨いていいかわからない」という場合は、遠慮せず歯科医院に確認してください。

痛みや腫れはどのくらい続く?
抜歯後は、麻酔が切れると痛みが出ることがあります。
また、抜歯した歯の状態や処置の内容によっては、腫れが出ることもあります。
特に、親知らずなどの抜歯では、腫れや痛みが比較的強く出る場合があります。
痛み止めが処方されている場合は、歯科医師から指示された方法で服用してください。
「痛いから薬をたくさん飲む」「もう痛くないから処方された薬を自己判断ですぐ中止する」などはせず、指示に従うことが大切です。
また、痛みや腫れがあるからといって、必要以上に触ったり冷やしたりするのも避けましょう。
気になる場合は、歯科医院へ相談してください。
「痛みが強くなってきた」ときは要注意
抜歯後の痛みは、時間とともに少しずつ落ち着いていくことが一般的です。
そのため、最初はそれほど痛くなかったのに、数日経ってから急に痛みが強くなってきた場合には注意が必要です。
例えば、
「昨日より今日のほうが痛い」
「痛み止めを飲んでもかなり痛い」
「抜歯した場所から嫌なにおいや味がする」
「腫れがどんどんひどくなっている」
といった場合は、歯科医院へ相談しましょう。
特に、抜歯後の傷口がうまく治らず、強い痛みが続く「ドライソケット」になっている可能性もあります。
「抜歯だから痛いのは当たり前」と我慢し続けるのではなく、気になる症状があれば一度確認してもらうことが大切です。

こんな症状があったら、早めに歯科医院へ
抜歯後に以下のような症状がある場合は、自己判断で様子を見続けず、抜歯を受けた歯科医院へ相談してください。
- 圧迫しても出血がなかなか止まらない
- 時間が経つにつれて痛みが強くなっている
- 強い腫れが続いている
- 発熱がある
- 膿が出ている
- 強い悪臭や嫌な味が続いている
- 口が開けにくい状態がひどくなっている
- 飲み込みにくい、息苦しいなどの症状がある
もちろん、抜歯後の経過には個人差があります。
「自分の場合は大丈夫なのかな?」と迷ったときは、遠慮なく歯科医院にご連絡ください。
抜歯後は、焦らずゆっくり過ごしましょう
抜歯後は、「早く元の状態に戻したい」と思うかもしれません。
しかし、傷口が治るには時間が必要です。
抜歯当日はできるだけ安静にし、強いうがいを避け、傷口を触らないようにしましょう。
食事は麻酔が切れてから、やわらかく刺激の少ないものを選び、抜歯した側ではできるだけ噛まないようにします。
また、飲酒や激しい運動、喫煙なども控え、傷口に負担をかけないことが大切です。
そして何より、「気になることをそのままにしない」ことも大切です。
抜歯後の痛みや腫れ、出血について、「これって普通なのかな?」と不安になることはありませんか?
「歯磨きはどうすればいい?」
「いつから普通の食事に戻していい?」
「この痛みは大丈夫?」
そんな小さな疑問でも大丈夫です。
抜歯後の過ごし方について、今あなたが気になっていることはありませんか?
わからないことや不安なことがあれば、一人で悩まず、いつでもお気軽にご相談ください!
患者様が安心して治療後の生活を送れるよう、抜歯後の過ごし方についてご紹介いたしました!
